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水産高校は昭和14年に設立された「山口県水産養成所」を前進とし、平成21年には創立70周年を迎えた。平成23年4月に山口県立大津高等学校・山口県立日置農業高等学校・山口県立水産高等学校の3校が統合され、山口県立大津緑洋高等学校が開校し、現在は大津緑洋高校水産キャンパスとなっている。
平成22年4月には福岡・長崎・山口3県の共同運航実習船「海友丸」が就航した。全長67メートル余り、総トン数698トンは、全国で最も大きな実習船である。
大津緑洋高校水産キャンパスには海洋技術科と海洋科学科の特色ある2つの学科がある。
海洋技術科は、2年次より航海・機関のいずれかのコースに分かれる。卒業後には航海・機関の4級海技士、専攻科に進学すれば3級海技士の資格を取得でき、大型船舶を操作する船舶職員になることができる。
海洋科学科は、マリンバイオ・マリンフードの2コースに分かれる。マリンバイオでは、栽培漁業や海洋生物に関すること、マリンフードでは食品の加工、開発などを学んでいる。卒業後は地元水産業への就職をしたり、さらに大学へ進学し専門的な学習をしたりすることもできる。
このように水産キャンパスでは船に関することだけでなく、地域と連携して広く「海の科学を学ぶこと」ができる。
昨年4月の3校統合により、PTA活動についても23年度から大津緑洋高校PTAとして組織を一本化した。この一本化にあたっては平成21年度にPTA準備会を組織し検討を重ねてきた。
PTA組織としては、各キャンパスから、会長・副会長・監事・代議員・評議員を選出し、大津緑洋高校の会長は、各キャンパスの会長の互選で決めている。このため、3つの組織がうまくまとまっている。
大津緑洋高校PTAとして昨年度第1号のPTA会報も発行した。水産キャンパスのPTA活動として最大のものは、他校の文化祭にあたる「水高祭」でのバザーでの活動である。うどんや喫茶、さらにはもちつきの準備を、約一ヶ月前から実行委員会を組織してあたった。昨年の「水高祭」では展示や販売で日置キャンパスからの応援もいただいた。生徒と一緒に体を動かして達成感を共有できるこの行事を通じて、生徒たちを理解する機会を与えてもらっている。
昨年度は、大津緑洋1期生を迎えるに併せて、施設・設備の改修・改築が行われ「変わるよ!水産は」をスローガンに取り組んだ。今年度は「変わるよ!水産はpart2」として、昨年度の取り組みを継続している。
大津緑洋高校に変わり水産キャンパスも生まれ変わろうとする中、PTAも大津緑洋高校のPTAとして、そして水産キャンパスのPTAとして気持ちを新たに、学校・生徒と一層の協力態勢を強めていきたい。