盛夏の候、皆様には日頃よりPTA活動に多大なるご協力とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年に引き続き、本会の会長を務めさせていただきます田中です。本年度もよろしくお願い致します。
昨年度は、山口県教育委員会にて、第3期県立高校将来構想に基づき、様々な火蓋が切られた年だったように感じます。特に、相次ぐ高等学校の再編整備の発表により、困惑された方々も多数おられることと思います。当然、私の所属校も例外ではありませんでした。在校生が規定数に達していないだけでなく、県下にある学校の配置など、様々な背景を踏まえ実施されていると思います。あくまでも、学校再編は、一例です。現代の複雑な環境下では、古い頭では理解しえないことが多数起きています。国の方針だからという言葉にまどわされ、「木を見て森を見ず」ということにならぬよう、多様化する子どもたちを一番間近で見ているPTAだからこそ感じていることを発信し続けていきたいと思います。
皆様からのご指導、ご鞭撻を賜りながら、多極性のある広い視野を養いつつ、本会を進めていければと考えております。どうぞ、ご協力の程、よろしくお願い致します。
また、昨今では、PTAの在り方も問われる時代になっています。俗にいう「PTA不要論」もその一つです。なぜ、組織があるのか、なぜ、集団で物事を成す必要があるのか。
それは、ひとりPTAでは、成せないことが多数あるのが人間社会だからではないでしょうか。個人ひとりでは、多数の物事を動かすことは非常に困難です。一人PTAでは、単なる『モンスター何とか』になりかねません。自他協力し、助け合ってこそ価値のあるPTAになると思います。
学校でのお困りごとを含め、集う皆様から沢山のアイデアをもらい、ご自身の学校、家庭に役立てていただきたい。この組織が、学校に集うすべてのこども、保護者、教職員の方々に一つでもお役に立てることが出来れば、本望です。
ただ、勘違いされないでいただきたいのですが、PTAは、教育委員会や世間に対し、モノ申すだけの組織ではありません。先日発表れた「家族でやま学の日」の様に、教育委員会においても、どうやったら健やかな子ども、山口県を愛する大人になってもらえるか日々検討を重ねられています。
私たちPTAは、そうした施策を無駄にせぬよう、率先して実行する立場でもあります。教育委員会とPTAの両輪がともに正しいハンドルを切り、子どもたちの未来が作れればと切に願っています。
少し、辛口の挨拶となり恐縮ですが、最後に重ねて、この会が、子どもたちの応援団として更に発展する様、皆様のご尽力を今後とも賜りたく、よろしくお願い致します。