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第59回中国・四国地区高等学校PTA連合会大会山口大会報告

事務局長 久芳 善人

平成29年7月14日(金)
場  所 下関市 海峡メッセ下関
主  題「育て、生きる力!PTAは子ども達の応援団」
〜 今、変革の時。さらに一歩踏み出そう 〜
参加者数 1612人

 一番心配していた大会当日の天候は晴れ時々曇り、ツイてる。スタッフ・役員は集合時間の8時を待たずに会場に全員集合。最後の打合せを済ますと、段取りよくすぐに関門ブルーのポロシャツに身を包んだ全スタッフが躍動を始めました。しばらくして、高校生による物販の声が外で響き始めました。その声は徐々に夏空を押し上げ、大会の成功を予感させてくれるものでした。ちなみに物販は完売だったということです。(ヨカッタ!)。一方、会場内では下関中央工業高校創立100周年時の生徒さんたちの手により制作された素晴らしい屏風が大会会場に花を添えていました。壇上に設置されたこの屏風は開催地下関を象徴する目を見張るもので、これを背景に大会は進められました。他県からの参加者の多くが休憩時間に屏風を背景にカメラに納まっていました。このような形で高校生のみなさんにも支えていただきました。高校生の皆さんや関係の皆様方にもお礼申し上げます。

 さて、大会開会式では山口県副知事、下関市長をはじめ 多くの来賓をお迎えし、大会実行委員会の八橋秀治副委員長の開会宣言に始まり、下関市出身のソプラノ歌手野々村彩乃さん(2010年選抜高校野球大会で高校生として国歌独唱で有名)の透き徹った国歌独唱は一気に会場を厳粛なものへと変え、ピーンと張り詰めました。そして板谷正大会実行委員長が登壇し今大会への思いを込めた開会の挨拶、そしてご来賓のご祝辞と続きました。開会の式典も厳かなうちに終わり、休憩を挟んで講演となりました。講師は、文部科学省初等中等教育局財務課長の伊藤学司氏 (前長野県教育委員会教育長、文部科学省生涯学習政策局元社会教育課長)が『これからの高校教育とPTAの役割』と題し、1.これからの社会 2.日本の高校生の現状 3.学習指導要領改訂の方向性 4.高大接続改革 5.学校を取り巻く環境について、多くの資料をもとに行政説明にならないようテンポ良く、時には楽しく説明されました。最後に、これからのPTA活動については新たな存在と役割が求められており『PTAは学校に最も身近な「社会」』であるとまとめられました。講演後、その内容についての反響は大きく、講演で使用された資料の請求が山口県はもとより他県の参加者からも多く寄せられました。あまりにも資料請求の要望が多かったため、資料については各県の高P連を通して配布するとアナウンスすることとなり、翌週明け早々に送付することとなりました。午後は、アトラクションとして、毎年5月にある地元下関の先帝祭の時に執り行われる「海峡上臈絵巻」(上臈参拝)で盛り上がりました。県内の者でも間近に見ることはなかなか難しく、上臈道中やその途中での外八文字の足の運び、そしてステージでの舞いなどその絢爛豪華さ美しさに参加者は目を奪われました。その後、フラッシュの光はあちこちで絶えることはありませんでした。そして、その余韻をひきずらないよう休憩を置き、大会のメインイベントである研究協議となりました。研究発表は3本あり、県外から2本、山口県からの1本でした。県外の島根県立矢上高等学校PTA会長大屋光宏氏による「高校存続と魅力化」と、香川県立高瀬高等学校PTA副会長矢野智昭氏による「学校と繋がり、子どもと繋がる」は単Pがそれぞれの学校が置かれている状況をふまえた特色あるPTA活動についての報告でした。山口県は山口県公立高等学校PTA連合会の板谷正会長より本県高P連の活動について発表がありました。平成25年8月に開催された全国高等学校PTA連合会大会山口大会に向けての取組みから大会後の活動、またその活動の中から2020年に向けてのロードマップ「山口県高P連アクションプランROAD T O 2020」を作成したこと、そして2020年に向けて現在までの活動について経過や成果について説明報告があり、本県高P連自体のこれからの活動の在り方や方向性を示すとともに提案がされました。本県高P連このような取組みは他では見られない初めてのものだと思います。その後それぞれの発表について質疑応答がありました。引き続き閉会行事へと進み、板谷会長の閉会の挨拶(お礼)、次回開催の愛媛県から「坊ちゃん」スタイルで燉恊ケ丈会長をはじめ愛媛県会員が登場し、「来年は愛媛県松山市でお会いしましょう」と松山市での開催をアピールしました。続いて閉会のことばを森岡智之大会副実行委員長が告げ、会場から大きな拍手がわき起こり大会を無事終了しました。

 下関支部の会員の皆様にはスタッフとして、準備から多大なご苦労をおかけし、大会終了後の見送りまでいただきました。皆様方お一人おひとりのおもてなしの心で大会を支えていただいたおかげで、他県参加者から「おもてなしの心」に多くの感謝が寄せられ、素晴らしい大会だったとお褒めをいただきました。事故もなく成功裏に終えることができました。有り難うございました。また、会場となった海峡メッセ下関や下関観光コンベンション協会をはじめ関係団体には何かとご支援ご高配をいただき、スタッフや役員にとっても素晴らしい大会にしていただきました。紙面を利用してお礼申し上げます。

 大会終了後、全国高P連の牧田会長から、全国では9ブロックでこの大会が開催されており、今回この中国・四国地区ブロックの大会が最後の9番目ということでした。そしてこの大会を見られて、さすが中国・四国地区の大会は団結力がすごい、そして山口県ならではの特色ある大会だったと大変高い評価をいただきました。

 このあと、会場を移して開催された中国・四国地区役員交流懇談会では、大会成功の盛り上がりをそのままに、下関支部の会員も多く参加し、総勢160名を超える盛会となりました。県教委、下関市からもご来賓としてご出席をいただき、中国・四国地区の役員・会員をはじめ、県内の役員・会員と労をねぎらいながらの交流ともなりました。しかし、アッという間に時間も経過し、会の終わり「皆さん、来年の中国・四国地区高P連大会は愛媛の松山市でお会いしましょう」ということばに名残は尽きませんが、色々な方との交流を図ることがさらなる固い絆を結ぶことになり、次へのしっかりとした活動に繋がっていくと確信できました。この大会をやり上げたという充足感と安堵感が交錯する中、長かったような短かったような今日一日は貴重な体験と想い出になりました。みなさん本当にお疲れ様でした。有り難うございました。

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