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東部地区

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主幹校 柳井高校
発表者 田布施農工高校PTA会長
扣穀  薫 氏

学校の沿革

山口県立田布施農工高等学校は、昭和九年に開校した山口県立田布施農業高等学校と昭和37年に開校した山口県立田布施工業高等学校が、平成22年に統合され、2年後、全国唯一の農工高校として完全移行した。

学校紹介

農業系の生物生産科、食品科学科、環境土木科、工業系の機械制御科の四学科を設置している。

 特色ある授業として、自分の学科以外の学科の基礎的な内容を体験的に学習する「産業基礎」や、地域の小学校と連携し、ものづくりをテーマとして本校の生徒が先生となり、各学科の特長を活かした授業を実施している。また、全国でただ一校、酒造りが学べる学校でもある。

 春の田植えを祝う伝統行事「さのぼり」や本校最大のイベント「農工祭」等、特色ある学校行事を行っている。

 部活動も盛んで、レスリング部やアーチェリー部、柔道部、メカトロ研究部が全国大会に出場している。

具体的な活動として

PTA組織

 20名のPTA評議員を中心に、様々なPTA活動を行っている。総務委員会、研修委員会、生活保健委員会の三つの委員会があり、総務委員会では会長、副会長を中心にPTA活動の全体的な業務を行う。研修委員会では、PTA研修視察旅行の計画・立案を行い、生活保健委員会は学校安全保健委員会へ参加する。

PTA活動

 5月にPTA総会を開催し、その中で毎年、進路講演会を実施している。本年度は、約130名の保護者が参加し、株式会社「さんぽう」の中山和佳子先生をお招きし、「進路決定までに保護者は子どもとどう関わればよいか」という演題でご講演をいただいた。学校と家庭の情報交換の場として部活動懇談会や学級懇談会も実施している。

 また、当日は生徒が実習で作った野菜やジャム等の加工品を販売し、生徒の学習成果が直接感じられる取組も行っている。特に本年度は、PTA総会に参加した保護者に限り、日本酒「滄桑」の販売もあり、生徒の作品を初めて口にすることが出来た。試飲のアンケートがあり、率直な意見を回答した。10月にはPTA会員の親睦・融和と、進路の知識を深めるため、企業見学等の研修視察旅行を行っている。昨年度は、一四名が参加し、「やまだ屋おおのファクトリー」や「あさひ製菓」を視察した。

 11月には「農工祭」で、PTAとして最も力を入れている、みかんもちの販売を行っている。生徒が収穫した餅米と地元のみかんを蒸しあげ、餅をつき、成形後、パック詰めをして販売する。保護者が生徒にアドバイスしながら、共に作業を進めている。生産から消費までの商品の流通を直接体感することができる大切な行事である。同窓生や評議員OBの方等、地域の協力もいただいている。

 同じ11月には、農工高校開校時から始まった行事、男子38q、女子22qの平成25年度 山口県公立高等学校PTA連合会地区別研究協議会事例発表テーマ「夢から志へ 〜たくましく生きるチカラを育むために、今、私たちができること〜」平成 25年11月1日 (6)道のりを歩く鍛錬遠足があり、本年度は休憩場所でのドリンク配布や交通立哨などの協力を検討している。

 また、学校行事を参観するという形ではあるが、6月の伝統行事「さのぼり」で、1年生全員の田植え体験が保護者に公開されている。昼食時には食品科学科3年生が、本校で収穫したお米を使っておむすびと豚汁を作る。秋の豊作を願いながら、全校生徒と保護者で試食会を行っている。午後には、生徒が校内意見発表会として4つの分野「食料・生産」「環境」「文化・生活」「工業」に分かれてテーマを設定し、身近な課題や解決案、将来の抱負等を発表する。この行事には、毎年多くの保護者が参加協力している。

 このように、本校では生徒と保護者が一緒に活動したり、生徒が頑張る姿を見たり応援したりする行事の他、学校との情報交換の場や生徒の進路について考える場を設ける等、様々な工夫を行っている。PTA活動を通して保護者同士の連携や保護者と学校の連携が強くなるほど、生徒への手厚い支援に繋がるので、各行事の参加者の増加を目標にPTA活動を充実させていきたい。昨年度末、農工高校の一期生が卒業し、農工高校も新たなスタートを切った。生徒の進路実現のために保護者と学校が一体となってサポートし、新たな伝統を築いていけるようPTA活動に取り組んでいきたい。

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